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「って言うかさ、本当にあの男が私の父親なの?俳優みたいなイケオジだけど。」
「あぁ、あれは整形よ。お母さんすぐにわかった。自分も整形してるからかな。」
「そういうもんなの?」
「あの人が本当にいなくなったのは19年前。しょうもない人なのよ。ギャンブルで借金ばっかり作って。挙げ句の果てに記憶喪失よ。」
「お母さんはあいつを誘惑して復讐する為に整形したの?」
「理由はそれだけじゃないけど、それがメインね。」
「ふ~ん。ま、お母さんがいいならなんでもいいけどさ。」
今私達は空港のファーストクラス専用ラウンジでくつろいでいる。今から偽造パスポートを使って海外に行き戦利品を売り飛ばして良い暮らしをするのだ。
そんな私達の前に人影が立った。警察か?と思って身構えると警察に捕まったはずのあの男だった。
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