松村柊吾

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松村柊吾

都心からタクシーを飛ばして、郊外まで行くと。郊外というか、少し外れるだけで田舎のようだ。森も林もある。 日本の城を二階建てにしたような、AIハウスのような最新テクノロジーを考える僕の、自宅は日本城、侍の屋敷のようで。 母親が和風が好きで、母親というより女だ。父親の言動に一喜一憂し、仕事以外は冷静じゃない。息子の僕にも焼きもちを焼く。 どうしようもない、母親。おかげで恋愛や女性に積極的になれないのは、この過保護な母親のせいだろう。 父親は、またサイアクなことに、『放任主義』で、僕に関心がない。しかもあろうことか女好き、と来ている。
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