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プロジェクトリーダー
episode ー1ー
美しい黒髪のショートボブの高身長、168cmありそうな美女が白衣のまま、部屋をノックして入ってきた。
彼女は、この研究所の総責任者で、僕はここの代表取締役社長、松村柊吾(まつむら しゅうご)29歳。科学者でもある。
「社長、AIハウスのプロジェクト通りました。大手ハウスメーカーと共同で、まず試しに公募して、体験者を募るのはどうかという提案がでていまして」
その会話を遮るように、僕の同期でもある元気なショートヘアの小さな156cmの女性が、息を切らせて割り込んできた。
「主任!あ、社長!大変申し訳ありません!こちら書類が1枚ぬけちゃってまして・・・・・・・」
重いため息をひとつ、して。高層ビルの窓からの眺めを諦めて、室内へ、自身の社長室を振り返る。
「騒がしい、もう少し落ち着けないの?んで?書類抜けているのに主任に渡した和田部さんもどうかと思うけど、主任、君もさ、僕のところ持ってくる前に確認出来たんじゃない?ねぇ?」
笑いながら意地悪を言う時の快感。
2人のタイプの違う美人研究職員を一括して、意気消沈したところを、微笑みながらの飴と鞭。
「も、申し訳ございません。和田部はいま、体調不良もあって、仕事もいたりいなかったり……あ、関係ないですね。はい。私の責任です。和田部にも厳重注意しておきます!」
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