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「どこからが、嘘なんですか?」
「澪の母親が、荒瀬系列の闇金に借金してたのは本当。
けど、ほかの闇金から金借りてるって話は嘘。
だからわざわざ俺の家に越してくる必要はなかった」
結局私は最後まで嘘に翻弄されていた。
しかし、頬に伸ばされた手を拒めない。拒むはずがない。
「俺さ、澪が大学入りたての頃から狙ってたわけ。けど綺麗な世界に住んでるから、こっちに引きずり込むわけにはいかないって諦めかけてた」
嘘に隠された真実に触れる機会だ。逃げないで向き合おう。
「そんな時に渡りに船だ。母親のせいで裏社会に片足突っ込んだって言うから、飛びつかないわけがない」
私たちの関係は、憂雅さんの執着によって計画的に築かれたものだと発覚した。
それならそうと、嘘なんてつかずもっと上手に丸め込めばよかったのに。
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