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3日目が終わろうとする頃 警察の警備も厳重であり、自宅マンションに近寄れる不審者は皆無であった。 杉浦も3日目が終わりに近づけば近づくほど、開放感がこみ上げてくるのを感じていた。 しかし、緊張というのはいつか糸が切れるものだ。 3日間の緊張状態は杉浦の精神に負担をかけ、 残り1時間というところで、杉浦は眠りについてしまった。 そして、警察も0時が回っても犯行が行われなかったので、 警備の体制を緩めた。 杉浦がシャワーに入っているときに侵入した男はクローゼットの死角からゆっくりと出てきて、眠りについている杉浦を見つめていた。
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