お兄ちゃんと血が繋がってないなんて聞いてません!

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 透が制服のズボンのポケットから避妊具を取り出すのが見えて。お兄ちゃん何でそんなもの持ち歩いてるの⁉と花音は戸惑う。透ほどモテるといつでも必要なのだろうか。   そう考えるとなんだか悲しくなっている自分が居て。それは何故だろうかと考えたけれどわからなかった。  透が避妊具の袋を破って装着する。わー!どうしよう!お兄ちゃんのものなんて初めて見た!花音が恥ずかしさに悶絶する。 「挿れるよ、花音」 「お兄ちゃんっ、ダメ…ダメ…」  しかし花音の制止も虚しく透がゆっくり腰を沈めてきて。あったかい…玩具とは全く違うその感触に花音は戸惑う。 「あっ、ぁぁっ、んっ」 「花音の中、絡みついてくるっ」  そう言って透がゆっくり腰を動かしてくる。玩具と違ってたまらなく気持ちよくて。気づけば花音も必死に腰を振って応えた。 「お兄ちゃ、気持ちいいっ」  花音が透の首にぎゅっと抱き着く。透が花音の前髪をかきわけ額に口付けた。激しく腰を律動しながら肉芽を擦る。 「あっ、お兄ちゃんっ、も、イッちゃうよぉ…」 「イっていいよ花音っ」  透が打ち付けるように花音の蜜口を攻め立てた。 「んっ、イッちゃう…あぁぁっ」  その瞬間中に温かいものを感じて。生まれて初めて感じるその感覚にどこか幸せを覚えた。ズルっと透が引き抜かれ、その喪失感に腰が震える。 ハッ、ハッと浅い呼吸を繰り返していると透にぎゅっと抱きしめられた。 「お兄ちゃん?」 「花音の弱味、ゲーット」  その言葉に私は青ざめる。これから一生私はお兄ちゃんに弱味を握られちゃうの⁉そう思うと瞳が滲み始める。それを見た透が頭をポンと撫でた。 「心配すんな。花音が従順にしてたらおばさんには言わないから」  従順にってどういう意味⁉それよりなにより…お兄ちゃんとエッチしちゃった…私たち血が繋がってるのにこんなこと…どうしよう…  未だにそんな勘違いをしている花音であった。
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