7Bot

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「あー、リレーも7組に負けちまったなー」  日に焼けるとヒリヒリ痛くなって翌日大変なことになるからと日焼け止めを塗っていたはずの地央だったが、こちらを向いて笑ったその顔は赤く火照っていてやたらと可愛い。 「ちょ、ジッとしてて」  真直は、地央が肩からタスキ掛けにしていたハチマキを一旦はずすと、それでゆったりとした輪を作り、地央の後頭部に回して頭の上で素早くリボン結びにした。 「チョー可愛い」  本当は抱きしめて頬ずりをしたいところだが、さすがに運動場ではそれはできない。  地央はと言えばその言葉でやっと気づいたらしく慌てて頭からハチマキを外した。 「あほか!!」 「あー、せっかく可愛いのにー。つか、気づくの遅っ」 「面白いじゃないか、おまえ。よし、俺がお前に首輪をつけてやろう」  ハチマキを手に持つ地央の目が荒んでいて、真直は慌ててその手からハチマキを奪った。   「絶対締める気だ!!」 「締めないからっ!ちょっと返せ!いい結び方があるんだってっ!!」  地央の手が届かないよう、ハチマキを頭上に差し上げる。 「嫌っすよ!!」  20センチ近い差は大きい。ジャンプして奪い返そうとする地央をなんとかかわした。   目の前でぴょんぴょんと跳ねる姿が愛らしくて顔が緩むのを、地央は背が低いのをバカにされたと勘違いしたらしく、今度はムキになって真直がタスキ掛けにしているハチマキを奪おうとした。  結び目が背中にあるので、地央がおのずと抱きついてくるような形となる。  不意に密着されて、柄にもなくドキリとしてしまった
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