第一の手記

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ

第一の手記

生まれてなんかこなきゃよかった。それは皆さんが一度は思うようなものではなく心の底から心の蔵の奥にある祈りにも似た思いでした。いい人ほど早く死ぬ。本当にそう思います。自分は10万人に一人の心臓の難病です。10年生存率10%もない難病です。自分以外の同じ病気な子達はみんな死んでしまいました。何故自分だけ生き残こってしまいました。何故こんなどうしょうもないクズ野郎が生きのこっているんだ。あぁ神様はサイコロを振らない。神様がいるとしたら殴りかかりたい気持ちです。自分は今年で38になりますが生きててよかったなど今まで思った事がありません。感謝の気持ちがないのです。何故こんな人間が生きているのだ?わからない。わからないのです。いや、一つだけいい事あったな。34歳の時に知り合った今の自分の嫁さんです。こんな自分が結婚できるとは思わなかった。嫁さんは生き物を愛し自分の事も愛してくれます。そして毎日2回自分の事を祈ってくれます、こんな優しい人と結婚できるなんて生きててよかったと思います。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!