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外では一体何の音だと焔と花火が音の方へと走って行く。城壁に囲まれた石造りの地面の広場にたどり着けば男の姿をしたララとボロボロになった白雪が互い向き合って刀を構え立っていた。
「なにしてんだ?」
「手合わせよ。」
広場の入口付近に風美が壁に背を預けて二人の手合わせを見学していた。
「手合わせと言うよりも一方的に白雪がボコボコにされているだけだけどね。」
手合わせの決まり事と言えば攻撃的な神力を使うのは禁止。ララに一発当てられたら勝ちといった簡単そうなものだった。
白雪は自分の白い愛刀を構え、ララは構えもせずに鍛錬棒を持っているだけだ。
「・・・これを簡単だなんて言えるならかなりの豪剣になれるわよ。」
未だにララに一本も当てられていない。
ほぼゼロ距離まで詰め、白雪の突きを軽々と避け、反対に白雪の腹部に蹴りを入れて吹っ飛ばし、彼女を追尾し横腹に攻撃を仕掛けてくる。
攻撃を喰らいそうになり、愛刀で受け止めるがさらに吹っ飛び壁にぶつかり大きなクレーターを作り上げた。
「ララの攻撃一つ一つが強すぎるのよ。」
手加減でコレだ。
「あ、蹴られた。」
刀の構えを変えて斬りかかり避けたララの足を軸を崩そうと狙い、しゃがみ足に蹴りを入れようとすると逆に顔面を蹴られてしまう。
はっきり言って女相手にも容赦がない。
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