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確かに白雪の胸ぐらを掴んで罵ったままは許せないと妙に全員が翠の言葉に賛同していた。
「何?お前ら翠の意見に賛成なの?」
怪訝な顔をするララに凱楽達は文句あるのかと睨む。改めて知っておいて欲しいのはここにいる者の殆どが南の蕃神の部下であり、その蕃神こそがララである。
「俺、お前らの頭で上司で王様なんだけど!?」
「「「王様って柄かよ。」」」
これが北なら不敬罪で極刑である。
「これが言論の自由・・・。」
「自由通り越して無法地帯でしょ。」
とは言え、自由の国とはよく言ったものだ。
独裁制の北と比べても民主的な国であると風美は言う。
そんな国に生まれたかったのが本音。
「お前に自由ねぇから!一生俺のパシリだから!!」
こんなのが国のトップなのも問題だと思った。
「この国の代表を選挙制にして国民が選ぶべき!」
凱楽に清き一票を入れると言うが、北の神人の風美に今のところ選挙権はない。
「移籍してやる!」
誰かと夫婦になるしかない。ララに蟲神紹介されそうと翠と白雪は心の中で呟いた。
「凱楽が代表?国会で野次飛ばしまくってやるわ!!」
やめろ。ただでさえ胃薬が手放せないのに本当に胃に穴が空く。
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