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村八分ってこういうことを言うのか。
いつものように村人たちは私とすれ違うと顔を伏せて通り過ぎ、そればかりか話など絶対にしようとしない。
何か井戸端会議のように話しているところにたまたま私が通りかかると、すぐにその会議はお開きになってしまい、皆が散り散りにどこかへ行ってしまう。
それはどうせ私の悪い噂や悪口を話していたか何かに決まっている。
たまに私の住んでいる古い家屋の扉が傷つけられていたりするし、
「嘘つき女出て行け！」
という貼り紙が張られていたりする。
店によっては何の理由もなく私を出入り禁止にしているところもある。
1度も行ったことのない店でも、入ろうとすると、私は出禁になっているとか言われたりする。
もう完全に村八分だ。
村八分なんて昔の話だと思ってたけど、現代でも何も変わらず存在している。
私は最近それゆえに、この村で買い物することがあまり出来ず、ちょっとした買い物程度のものでも、少し離れた場所にある隣町のコンビニやらモールまで足を伸ばさなくてはならない。
その隣町のコンビニやモールでも、場合によってはお客さんに色眼鏡でジロジロ見られたりすることもあるので、村八分は村だけに止まっているわけではないようだ。
さすがに隣町には出禁の店だとか無視してくる店とかはないが、すれ違い様、私のことを白い目で見ている人はたまに見かける。
たぶん私の村に知り合いがいる人だろう。
何故こんなことになってしまったのか…
それは私の発言に問題があるらしい…
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