柊side

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✩.*˚ 「今夜は僕の家にきて一緒に過ごしてくれませんか?あっ、え、エッチなことはしなくていいので・・・一緒にいてほしいだけなんです。」 寛太さんのDJ終わり、一緒にクラブを出てから この後どうする?と声を掛けてくれた寛太さんに そう言うと、 『オッケー。コンビニで酒とかツマミとか色々買ってく?もうすぐクリスマスになるし、チキンとケーキも買ってくか。シャンパンは店のオーナーがくれたから飲もうぜ。・・・・・柊、ほら。左手貸せ』 僕はよく分からないまま左手を差し出すと 寛太さんは僕の左手を掴んで自分の右ポケットに入れた 『ほら、少しは暖かいだろ?』 そう言って寛太さんはポケットの中で僕の手をギュッと握ってくれた キラキラしたこの街並みを 大好きな人と歩く こんなに外は寒いのに 左手は燃えるように熱くて 心臓はバクバクと音を立てた。 寛太さんと一緒に家に向かってるなんて信じられない。 僕は大好きな人と過ごす一つ一つの瞬間を忘れない。 ✩.*˚ 『お、24日じゃん。メリークリスマス!』 時計の針は0時を指し、寛太さんがそう言った時、僕は慌てて今だ!とカバンの中を急いで探した。 カバンの中でひっそりとその時を待っていた小さな箱を勢いよく取り出し寛太さんに差し出した。 「寛太さん、こ、これ・・・クリスマスプレゼントです!・・・あっ、開けてください!・・・あの、それ実は僕が作ったんです。・・・いえ、作ったことなかったんですけど、寛太さんにつけて欲しくて友達に教えてもらって・・・・それで・・・」 言っている途中で突然不安になった。 僕は寛太さんに着けて欲しくて夢中で作って、早く寛太さんに着けてもらいたかったけど・・・・ オシャレな寛太さんは気に入ってくれるのだろうか・・・僕なんかのプレゼントを喜んでくれるんだろうか・・・迷惑じゃないだろうか・・・・そんな気持ちが僕を不安にさせた。 そんな時、僕の前に左腕が差し出された。 「柊が着けてくれるんじゃないの?うん、着けてよ、俺のために作ったんだろ?それなら俺が着けないと意味ないじゃん。ほら。・・・うん、いいじゃん。サンキュー。』 僕が寛太さんの手首にブレスレットを着けると 寛太さんは満足そうに左手首を眺めた。
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