ホワイトデーにはとびきりの花束を《リョウタside》

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「?!ナオちゃん?」 「なんかリョウタくん最近ソワソワしてるし、やたらテレビで結婚の話題が出たら敏感だから、プロポーズする気なのかなって勘づいてはいたんだけど」 「勘づいてたの?!」 「だから僕も同じ日にプロポーズしようと思ってたの。実は今日マサに指輪一緒に選んでもらってたんだ。リョウタくんも指輪買って来るかなって思ってたから買ってなくてよかった。まあ、指輪2個あってもその日の気分で付けかえてもいいかなくらいの気持ちだったから。」 「ナオちゃん・・・」 「うん。ピッタリ。リョウタくん寝てる時指のサイズ測ったの気づかなかったでしょ?リョウタくんが僕が寝てる時薬指に紐括りつけてたのは気づいてたけどね。」 「え?!起きてたの?!」 「うん。」 「でも、プロポーズされるの気付いてて俺が指輪まで用意するの分かってて、なんでナオちゃんまで指輪は用意してプロポーズしようと思ったの?」 「僕もリョウタくんと付き合うまでは本気で人を好きになる事から避けてた。前に裏切られてから『一生』なんて言葉信じられなかった。 だから浅く遊んでたけど、リョウタくんと同じで満たされなかったんだ。リョウタくんは遊び人だけど、凄くわかりやすいし嘘はつかない。真っ直ぐに愛情注いでくれるから、この人なら信じていいのかなって思った。僕がリョウタくんとずっと一緒にいたいから僕から言いたいって思って。 リョウタくんに言われてじゃなくて、僕がリョウタくんと結婚したいの。だからプロポーズしたかったんだ。」 ナオはそう言うと僕の前に両手を出した 右手には指輪を持っていた。 「ほら、僕の指輪、リョウタくんが左指にはめて?自分ではめるの虚しいから」 「うん」 俺は薔薇の花束を渡したときの体制のまま ナオの前に膝まづいて、ナオの薬指に指輪をはめた
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