ホワイトデーにはとびきりの花束を《リョウタside》

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それから、まだ途中だった料理の続きと最後のデザートまで食べることにした。お店を出たら、薔薇の花束をかかえて2人でタクシーに乗り込んだ。 家の鍵を開けて玄関に入った瞬間、お互い服を脱がせ合いながらベッドにもつれ込んだ キラッと光る指輪がしてある指を絡めあいながら、舌も絡めあって 夢中で求めあった 「ナオちゃん、大丈夫?はい、水」 「ン・・・・ありがと、痛たたた・・-」 「大丈夫?!無理させちゃったよね!ケガしてるのに・・ごめんね」 「大丈夫・・・・あはははっ」 「ナオちゃん?」 「あーっ、久しぶりにこんなにがっついたなーって思って。なんか付き合いたて思い出しちゃった」 「頭では今日はナオちゃん身体安静にしてなきゃだし足捻ってるしだからダメだってわかってたはずなのに・・・・・今日は嬉しくて抑え効かなかった」 「・・・・・リョウタくん、腕枕して?」 「うん。」 「・・・・・付き合う前はね?リョウタくんのエッチはねちっこいしピロートークはウザいなんて思ってたんだけどね?・・・・付き合うようになってから、なんかそれが逆に癖になってきちゃったみたい」 「ほんと?相性いいんだね、俺たち」 「・・・・ねぇ・・・僕がおじさんになってもしつこいくらい可愛いって言いながら抱いてくれる?」 「当たり前じゃん!おじさんでもおじいさんでもナオちゃんは絶対可愛いもん!」 「僕がウザいって言っても毎日愛してるって言ってくれなきゃ・・・少しでも僕のこと雑に扱ったりしたら即別れるからね」 「うん。」 「浮気したらちんちんちょん切るから」 「わかった!」 「え?!いいの?!」 「だって浮気しないもん」 「ナオちゃん、俺、明日あいつの墓参り行ってくる。ナオちゃんと家族になるって報告してくる。」 「僕も行くよ。」 「ナオちゃんも?」 「ほら、怪我したから明日は仕事お休みするし、松葉杖あれば少し歩けるから。何かあればリョウタくんにおぶってもらう。」 「大丈夫?」 「会ったことないからリョウタの相手ってどんな奴だろうって気になってるかもしれないでしょ?心配してるかもだし、僕も挨拶に行きたい。 あと、これから命日も一緒に行っていい?・・・リョウタくん?そんなに強く抱きしめたら苦しい〜」 あの世から見てるかな 俺はさ、お前のことずっと好きだったんだ。 手に入らなくても、気持ちを伝えられなくても友達としてそばにいられたらそれでいいと思ってた。 でも、お前がこの世からいなくなって気づいたんだ。 やっぱり俺は好きな人のいちばんそばでどんな時も素直に愛してるって伝えたいんだ。 お前のように奥さんと子供がいるような、いわゆる普通の家族ではないけれど ナオちゃんと2人なら俺、人生最後の日まで素直に愛してるって伝えられる自信あるんだ。 ナオちゃんは素直じゃないから、「ウザイ〜」っていいながらも笑って受け入れてくれて。そうやって2人で家族として生きていきたいんだ。 だから見守っててよ。 おわり
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