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「柊が着けてくれるんじゃないの?うん、着けてよ。俺のために作ったんだろ?それなら俺が着けないと意味ないじゃん。ほら。・・・うん、いいじゃん。サンキュー。
あ、俺何もプレゼント用意してねーや。
なんかあげれるもんねーかな・・・・あ、ZIPPOしかねーわ。
これやるよ。これ俺が気に入って10年くらい大事に使ってるやつ。あ、柊タバコ吸わないんだっけ?」
柊にそう言うと、柊はキラキラした目で言った
───いえ!吸わないけど大事にします。僕の宝物にします。寛太さん・・・実は今日、僕の誕生日でもあるんです。だから、クリスマスプレゼントと誕生日プレゼントだと思ってずっとずっと大事に持ってます。」
「え?お前、今日誕生日なの?クリスマスイブに誕生日なんだ。だから今日俺と過ごしたいって言ったの?」
真っ赤になって頷いた柊が可愛くて抱きしめてキスしたくなる衝動を抑えながら
「柊、誕生日おめでとう」そう耳元で囁くと
柊は俺に抱きつき『寛太さん・・・好きです、大好きです・・・』
俺も「好きだ」と言いそうになった。
でも、それを自覚した時に、怖くなってしまったんだ。
柊が愛しい、柊が欲しい。
そう感じた時、今まで感じたことが無い気持ちに戸惑い、自分が変わっていくようで怖かった
今まで自由に色んな男を抱いて、人間関係が深くなるを避けてきた。
俺を好きだと素直で真っ直ぐに伝える純粋な目を見ると柊には俺なんかは釣り合わない。そう思ってしまった。
「お前さ、初めての男が俺だからそう勘違いしてるんだよ。まだ若いんだからこれから色んな男に抱かれて色んな恋愛をしたら俺の事好きだなんて勘違いだって気づくよ。・・・・今はそう思ってるだけだよ。俺みたいないい加減な奴じゃなくてお前はもっと自分を大事にしてくれる男を探せ。」
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