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しばらくしてまた雨が降った。
今度は少し進んだところで彼女を見かけた。
この日も視界が悪かったので、同じような雰囲気の人だとしかわからない。
彼女は朝から雨だったのに、傘はやっぱりさしていない。
ドキドキしながら歩いていると、また別の街灯の下でふっときえた。
さすがに怖くなり、走って家に帰ろうとしたが足がもつれて言うことを聞かない。
近くで見たわけでも、特に何かをされたわけでもない。
何かを見間違えているだけだと自分に言い聞かせてみたが、なかなか震えが止まらなかった。
家に戻り、家族に笑い飛ばしてもらってようやく、私は少し落ちつきを取り戻した。
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