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心配していると言いながら、気遣うどころかヤモリの顔は喜色満面だ。
「カイヤ君の性格に問題があるのは確かですが、精神魔法治療は強制ではないですよ」
ランドが態度を崩さないのでヤモリはとうとう直接攻撃に出た。
「そんなことは聞いてない。
クッ、ククッ、あぁ、いや、言いたくないのは分かる。誰でも秘密はあるものだ。
だがねぇ、これが明るみに出たらどうだ?
魔法医師としての今後に影響があるんじゃないか?
まぁ幸いまだ私しか知らないんだ。ハタ区長にも報告はまだだ。
まずはランド本人から話を聞いてみないことには」
「…先ほどから、何をおっしゃりたいんですか」
ランドはグッと膝の上の拳に力を入れた。
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