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「ザーラ様?」
「今日はゆっくりできる最後だって言っただろう? それにまだ続きが終わってない」
不敵に笑う顔に胸が大きく鳴る。
「でもまた同じことが起きたら……」
「起きない。その首飾りは絶対だ。それとも、俺とは嫌か」
少し悲し気に問うザーラ様に首を振る他ない。
だって私もザーラ様に触れていたい。
あなたを求めたい。
だから私は手を伸ばした。
「私をあなたのものにしてください」
するとザーラ様は優しく笑って私に唇を重ねる。
その口づけはどんどん深くなり、口が開けば舌が入ってくる。
舌が絡み合うと息が苦しくなって呼吸を求める。
「ん、ふぁ」
「可愛いよ。ティーナ」
そうして私の服を脱がせていくザーラ様の手つきは優しいものだった。
ザーラ様も上着を脱ぎ、鍛えられた体が露わになる。
キスをしている間にどんどん敏感な箇所に手が触れ、声が抑えられない。
「あっ、ザーラ様っ。これ以上やったら……」
「ごめん、もう歯止め利かない」
余裕のなくなったザーラ様が私を求めそのザーラ様を私が求める。
愛を誓った夜。
私たちはお互いが疑うことのないほど愛の溝を埋めていった。
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