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「ザーラ様っ」
求めるように腕をザーラ様の腕にまわして、体をくねらせる。
それにこたえるようにザーラ様が私の体にキスを落としていく。
胸元が熱い。
首飾りが反応しているのだろう。
きっと今も私にかかった力を抑えてくれている。
体中熱いのに胸元だけが違う熱さを持つ。
不安になって胸元を見ると首飾りは光っていた。
「ティーナ」
でも一瞬で視界は遮られてしまう。
ザーラ様が私の口を塞いでくれる。
「安心しろ。絶対に守るから」
何度も誓ってくれるザーラ様。
それに身を委ねる以外考えはなかった。
「私はザーラ様のものです。いつでもおそばにいます」
偽りのない心の声だった。
いつまでも一緒にいたい。
世話係なんかじゃなく愛する人として。
「あぁ、んっ」
ザーラ様の強い想いが伝わる度に私は声を上げ続けた。
ザーラ様もそれに応えて何度も口づけをした。
そして夜が明けた。
誓いの夜が。
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