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あとがき
2022.9.3~9.30
『初めてのベッドの上で珈琲を』
『この夏、人生で初めて海にいく』
『女社長紅葉(32)の雷は稲妻を光らせる』
『わたしを見て 触って キスをして 恋をして』
木葉明、天野弟、海神、星神の物語でした。
このシリーズの物語のあとがきで毎回書いていますが、9人の腹違いのきょうだい、“アヤメ”が父親からされていたこと。
全てがフィクションではありません。
わたしの友達がモデルになってしまったようです。
現実はもっと大変で悲し過ぎるものだったので、物語の中だけでも幸せになれたようです。
今回の物語は、これまでのわたしの物語とはガラッと雰囲気が変わるお話でした。
2人の女の子を中心に話が進み、男の子sideも早々出て来て。
これまでの物語では、“恋愛”についての伏線を回収するような物語だけでした。
今回は初めて“物語自体”の伏線の回収になったかと思います。
まさか、箕輪さん、中岡部長、小池さん、矢田さん、弟達の調査対象者や依頼者があのように物語に絡んでくるとは想像も出来なくて。
あらすじも登場人物の設定も何も出来ないので、今回は早く男女が結ばれているし誤解も解けて、「この後どうなるんだろう?」と呑気に物語を追っていたら情報漏洩とか出て来て驚きました。
そして、まさかの・・・村田隼人の理由が!!!
後半は驚きの連続で、恋愛ジャンルとも違うジャンルになり戸惑いました!!
タグで「ヒューマンドラマ」を初めて登録しています。
わたし自身に、高校からの友達でゲイの人がいて。
高校時代は人気の女の子と付き合っていた男子だったのですが、大学時代にそうだと自覚して。
仲が良かったので頻繁に数人で会っていて、その時に苦しい心の中の気持ちを聞いていました。
そんな男子を支え続けたのがグループ内の1人の女の子で。
『可愛いお嫁クンが私を女の子にしてくれる時』
のあとがきでも書きましたが、“普通”になれなかったその男子を支え続けた女の子。
そこに恋はなかったけれど、確かに何かで繋がっていた2人でした。
今でもみんな仲良しです!!
村田隼人と結月はそんな感じだったのだと思います。
恋はなかったけれど、お互いをとても大切に思って、思いすぎて、悪いこともしてしまった。
村田隼人は、中岡部長のことだけではなくて結月のためにも会社を大きくしようとしていたのかなと、個人的には思っていました。
いつか結月がそうなのだと知られてしまった時、大きな大きな会社に、誰にも文句を言わせないくらいの会社にしようとしていたのかと。
絶対に言わなかったのでわたしにも分かりませんが。
数日前の夫との会話で、
「不倫とか絶対にあり得ないけど、わたし○○ちゃんに恋愛として好きって言われたらそれだけは悩む」
と言っていたことがあって。
それくらい大好きな女の子がいて。
そんな会話もあったので、今回は星神と海神のダブル主人公になったのかと。
まさか、2人の“弟”だとは思いませんでした。
木葉弟の方は、言われてみればそうで。
紅葉の物語の方で、紅葉も雷もやたらと「弟、弟」って言っていました。
下のきょうだいは名前で呼ぶのに、“弟だけ可哀想”と思っていたくらい毎回「弟、弟」言っていて。
名前が“弟”ならそれは「弟、弟」って言いますよね。
でも、天野弟の方も“弟”だったのにはビックリ。
あらすじも何もないので、最初は二股する物語なのかと思い心配していました。
そしたら早々に弟sideの話も出て来て安心して。
今回、それぞれの過去の物語も男女の出会いの物語を追えていましたが、頭の中でカットしました。
あの家族の過去は大変すぎて、紅葉・剛士・明の方で追えているので映像としては追いませんでした。
過去に囚われるよりも未来へ進んでいく物語にしたいとは願ったので、過去の描写は全て会話や説明で終わらせました。
初めて伏線回収じゃなくなると思ったら、まさかの別な伏線を回収する物語に。
“本人に聞けばいい”
全くその通りなのですが、わたしも結構ウジウジと聞けないタイプで。
どうでもいいことやどうでもいい人にはハッキリズバッと言うのですが、夫と付き合っていた時は初めてこんなに好きになりすぎて、聞けなかったり言えなかったことが沢山ありました。
“怖くて聞けない”
という初めての感情に戸惑いましたし、自分の想像の中で結論を出して1人泣くことも多くあって。
『花火の音が終わるまで抱き締めて』
『急にプロポーズをされたので念のため付き合うのに付き合って貰った2ヶ月』
などのあとがきにも書きましたが、我が家はわたし以外が病人だったり、わたしに子宮の病気かあったり。
最初の頃に伝えていましたが、「それでも結婚を考えてくれる?」ということは最後まで聞けませんでした。
4年間付き合ったのに最後まで聞けなくて、最後に夫から普通に軽い感じで結婚への話になり驚いて・・・。
夫は夫で我が家よりも大変な家庭だったのでそっちに悩んでいたそう。
お互いもっと早く聞いたり話したりすればよかったのですが、好きすぎて怖すぎて聞けなかったです。
わたしの友達でもよくこの現象が起きていたので、誰でも経験することかなと思います。
聞いてみたら何でもない話だったりするんですけどね、本人からすると怖いんですよね。
それと、海神と星神の充電方法。
ああいう方も結構いらっしゃるかな?
完全にわたし自身の話です。
疲れすぎている時はトイレ以外は起きあがらない休日を過ごしましたし、土日の部活後も1人だけ遊ばなかった。
土日どちらも予定を入れるのも無理です。
星神みたいな元気の補充の仕方もよくあります!
星神の“お父さん”の話は、知り合いの人がモデルになったようです。
“おばあさん”側の知り合いですが。
孫2人を再婚相手と2歳の頃から育て“お母さん”と呼ばせ、この前は曾孫を2人連れている時にお会いして。
まだお若くて元気で、わたしのことも小学生の頃から知ってくれているのでわたしの子どものことも会うたびに嬉しそうに話しかけてくれて。
それと、星神の田舎の風景はわたしの祖父母の家。
夜の星空もホタルも花火もスイカも全部が素敵な思い出です。
海神の激しすぎるお父さんは、わたしの父。
わたしの物語に出てくるお母さん・お父さん・おじいちゃん・おばあちゃんが言っていることは、ほとんどがうちの父の言葉です。
わたしが調子に乗った生活をした瞬間に「ちょっとそこに座りなさい」が始まり、人生のお説教が始まるような感じで。
その他も、フッとした時に言う言葉でも印象に残る言葉が多くあって。
そんな父の教えがわたしの物語の中で登場人物がよく言いますよね。
今回はこれまでの物語と結構変わりましたが、無事に完結出来てよかったです!
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