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☆本橋 星神......... 月曜日、いつも通り出勤をすると社長も弟さんも事務所にいた。 箕輪先輩と3人で話していたようで、わたしに気付き3人が挨拶をしてくれ会話は終わってしまっていた。 「ごめんなさい、お話の途中でしたか・・・?」 「大丈夫だよ、少し仕事のことで聞いただけだから!」 箕輪先輩が優しく笑ってくれ隣のデスクに座った。 そして私の方に身体も顔も寄せ、良い香りと美人な顔にドキドキとしてしまう。 「金曜日、弟さんとラブホテル回りどうだった?」 小声でそんなことを聞かれ、固まった・・・。 「部屋に入ったりした?」 「入ってません・・・。 歩いたり、入口の所で部屋を見たりしただけで・・・。」 わたしが慌ててそう答えると箕輪さんは少し驚いた顔をした。 「そうなの?弟さんが・・・? ふ~ん・・・仕事だけしたんだ?」 「はい・・・。」 「ふ~ん?」 箕輪先輩はニヤニヤと笑いながら、社長と打ち合わせをしている弟さんの方を見た。 「もう入社して半年経つのにね? どうするつもりなんだろう。」 「事務以外のアシスタントのお仕事のことですか?・・・」 この会社での事務処理に箕輪さんとわたし2人の事務員は必要ないのでは、と入社をしてからずっと思ってきた。 箕輪さんもわたしも定時以降だけでなく就業時間中でもたまにアシスタントの仕事をお願いされることがある。 入社をする時にも聞かされていたので驚くことはなかったけど、金曜日みたいなラブホテル回りに恋愛経験が何もないわたしを連れて歩くのは足手まといになると考えてしまっていた。 「わたしは恋愛経験が何もないので・・・。 ああいう場所に初めて行って、緊張して何も話せないままで・・・。 挙動不審で絶対におかしかったと思います・・・。 あの時もしも対象者がいたら挙動不審のわたしに気付いてしまって・・・結果的に弟さんの存在にも気付いてしまったかもしれません・・・。」 「そこは大丈夫でしょ。 初めてラブホテルに来た彼女感が出ててリアルで良いと思うし。 週末、それで悩んじゃった?」 「・・・はい。」 「それは絶対に大丈夫だから心配しないで! 何があっても弟さんが絶対フォローしてくれるし、むしろ付き合ったばっかりのラブラブカップルにしか見えなかったと思う!」
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