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「俺が・・・あいつに告白出来るように・・・?」 村田隼人が目を見開き弟さんを見ている。 私も驚いていて、その他のみんなも驚いていて・・・。 「お前が中岡さんのことが大好きなことを箕輪は知ってた。 目に見えるのは男同士の友情に見えていたが、箕輪はお前の心の中の気持ちが“恋”だと気付いてた。」 「・・・違う。」 「箕輪と別れさせるために箕輪に迫るより、中岡さんに告白すればよかっただろ。」 「違う・・・。」 「中岡さんに自分の存在を忘れないようにさせるためにこんなマネする前に、告白すればよかっただろ。」 「違う。」 「箕輪をハメて加賀製薬から追い出させる前に、中岡さんに自分の気持ちを伝えればよかっただろ。」 「違う!!!!」 弟さんの最後の言葉で村田隼人がソファーから勢いよく立ち上がった。 「違う!!違う違う違う!!! 男同士なのに!!! そんな気持ち悪い感情を持ってるわけないだろ!!!」 「何が気持ち悪いんだよ? 男同士だっていいだろ?」 「お前に何が分かる!!! 何も分からないくせにそんな綺麗事を言うな!!!!」 「いや、だって俺ゲイだったし。」 弟さんが・・・ 弟さんが、サラッとそんなことを言った・・・。
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