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「6年前のことも今回のことも、その他にも悪いことをしていたなら・・・。 その罪を償って、そしたら必ず戻っておいで。」 相川社長の言葉に村田隼人だけでなく全員が驚いていて・・・。 「隼人の不倫調査から、まさかこんなことになるとは思わなかったよ。」 「不倫ならまだよかったですよね、申し訳ございませんでした・・・。」 「不倫を隠れ蓑にしようとしてたね?」 「はい、不倫していたとしても結月(ゆづき)が許せば終わる話なので。」 「本当は女性との不倫は出来ないのに、それでも女性との不倫を隠れ蓑にした?」 相川社長が優しくそう聞いた。 弟一君と弟二君からの本命不倫相手の調査報告では、村田隼人とその女性には身体の関係はなかった。 お金を渡して不倫のように付き合ってもらっていたらしい。 「いえ、あの女とは不倫していました。 今回のことをバレにくくするために2人の女と不倫している方に目がいくようにしましたけど、本当に不倫していました。 結月とだけじゃ物足りなくて。」 村田隼人が、そんな嘘を言う。 真剣な顔で・・・相川社長に嘘を言う・・・。 そんな村田隼人に相川社長が困った顔で笑った時・・・ 社長室の扉が勢いよく開いた・・・。 「隼人!!!!」 村田さんの名前を呼び、綺麗な女の人が泣きそうな顔で村田さんに駆け寄り・・・ ソファーに座っている村田さんにその勢いのまま抱き付いた・・・。 「結月・・・。」 相川社長の娘さんの名前を村田さんが小さく呼び、少しだけ抱き締めていた。
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