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箕輪先輩が少し大きな声を出して自信満々でそう言ったので、わたしは驚いた。
「ラブラブカップルですか・・・?
それはなかったと思います・・・。
ラブホテル街で弟さんに話し掛けられても返事も出来なかったくらいで・・・。」
「弟さんのことだから、熱~い眼差しで本橋さんのことを見てたはずだから本当に大丈夫だよ!」
「・・・それは、ありました。
弟さんって演技力凄いですよね・・・。
やっぱりプロですよね・・・。」
最寄り駅に着く直前から、弟さんがわたしを見る眼差しは恋をしている顔にしか見えなかった。
そして、最寄り駅まで送り終えた瞬間にまた涼しい顔に戻った。
演技たった。
全部全部演技だった。
悲しくなってしまうくらいに演技だった。
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