☆2

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小学生の頃に学校行事で来たことがあるプラネタリウム。 最近のプラネタリウムにはカップルシートという席まであった・・・。 その席に弟さんと並んで横になり、わたしの心臓は大暴れしている。 弟さんは調査のために来ているのに・・・。 この前のラブホテルとは違い、わたしはアシスタントの仕事というよりも個人的な感情で来てしまった。 右隣にいる弟さんの大きな身体を感じながら、大暴れする心臓を両手でおさえる。 プラネタリウムの天井に映し出される星を眺めながら、落ち着いた女の人のナレーションの声を聞きながら・・・ 悲しいくらいに緊張した・・・。 悲しいくらいに嬉しかった・・・。 悲しいくらいに幸せだと思ってしまって・・・ 少しだけ、涙が流れた・・・。
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