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金曜日の夜の繁華街・・・。 凄い混雑していて、その人混みの中を弟さんがわたしの腰をしっかりと抱いて歩いていく。 「仕事慣れてきたか?」 「はい・・・。 箕輪先輩が優しく指導してくださって・・・。」 「箕輪は面倒見良いよな~!! あと、せいかは元々お父さんの店で事務もやってたからな。 うちの事務所も小さいし、事務だけやってればいいから楽だろ!!」 わたしのお父さんは喫茶店をやっている。 わたしは中学の頃からお店の手伝いをしていて、ウェイターや軽食作り、事務までやっていた。 事務といっても、アルバイト数人を雇うくらいの小さな喫茶店。 そんな職歴しかなかったわたしが、27歳になる年に今の会社に入れた。 ウェイターの仕事や軽食作りなどがない分、デスクワークだけの今の仕事は楽で・・・。 初めて密着した弟さんの身体や大きな手にドキドキとしながら、楽しそうな雰囲気で話す弟さんとの会話をわたしも少しだけ楽しんでしまった・・・。
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