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高嶺の花
神戸亮(24歳男性)
高本芽衣、彼女は最後に俺を選んだ。
誤解の無い様にハッキリ言っておくが高本は、遊び人では無い。
ただ、あまりにも魅力ある女性なので俺の他に3人の男が同時に、彼女にアプローチを掛けていた。
4人でごちゃごちゃと争っても高本が困るだけだ。
一気にケリをつけようという事で勝負が行われる事になった。
その勝負とは高本に初デートのプレゼンを行い、高本は自分が一番したいデートを選ぶというものだ。
俺の初デートプランはグアムへの海外旅行だ。
いきなり海外はぶっ飛んでいる気もしたが、それくらい大胆な方が良いと思ったんだ。
俺は別に金持ちではないがグアムへは意外と安くで行ける。
全財産をはたけば高本と2人分は何とか捻出できる。
デート当日、36回ローンで購入した中古のセルシオで高本を迎えに行き、そのまま一気に空港まで車を走らせた。
搭乗口で高本と並ぶ。
ああ、ついに高本と二人っきりで海外へ。
おっと、幸せに浸っている場合では無い、最終確認をしよう。
高本は自分の服しか用意していない、それは俺がそう提案したからだ。
高本は俺のお姫さまだ、何もしなくていい、煩わしい事は全部俺がするのだ。
高本と俺のパスポート・・・よし、ちゃんと有る。
あ・・・
財布・・・
洗面台に置いてきた・・・
・・・フライト先は地獄に変更になった様だ。
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