プロローグ

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プロローグ

「え、ちょっと、なにコレ ヒャィーッ キャ、キャーッッ」  なぜ、こんな場面で意識を取り戻したのか、私にはわからなかった。つまり、この先の展開を考えるのはとにかく恐ろしい。  何故って落下しているようなのだ。肌感覚、頬や腕、身体全体に、もの凄い風を感じている。だけれども、目の前は真っ暗闇。怖くて自ら目を閉じているのか、目隠しされているのか定かではない。  一体全体どんな理由からこんな状態になったのか。頭が真っ白な今、一切覚えがない。  事件、事故にでも巻き込まれたのかしら? ひょっとして、自分からなんてことは…… いやいやいやいやいやいや そんなはずは。  この後、想像を絶する痛みを覚悟しなくてはならないのか。 「あぁ、もう!! 神様、助けてお願い」  私の意識がプツリと途切れた。
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