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突然の出会い
私は至って普通の大学生。
斎藤真夏
大学ニ回生の20歳。
朝から大学に通い、
夜は居酒屋でアルバイト。
志望大学が受かったのを機に親元を離れ
一人暮らしを謳歌している。
毎日同じルーティンをこなさなければ
落ち着かないこの性格のせいで
もちろん彼氏の存在は無し。
イレギュラーな事が起こると、ろくなことはない。
恋愛にイレギュラーはつきものだ。
そんなものは面倒くさいし、邪魔なだけ。
彼氏の存在なんていなくとも
平穏で同じ毎日が私は好きだ。
毎朝のルーティンであるこのランニングが
私を幸せな気持ちにさせてくれるのだから。
私のランニングコースのスタート地点は
決まって、街中を走り巡る。
毎日同じ時間に、同じコースを走っていると
すれ違う人や挨拶を交わす人も
必然的に同じ人が多い。
犬を連れて散歩をする人、
早い時間から仕事に向かう人、
朝練に向かう学生、
私のように走ることが日課の人。
きっと、私と同じように
同じ毎日を送っている人たち。
その同じ毎日を
目で見て、聞いて、感じれることが
私にとっては心地良かったりする。
ランニングの終盤は
大きな公園のランニングコースを
二周する。
普段は、子どもたちや家族連れで賑わう公園だが、
早朝ともなると、もちろん子どもたちの姿はない。
その時間に公園にいる人と言ったら
ウォーキングする人や
散歩する人や
公園の清掃員さんぐらいだ。
そんな人たちをよそ目に
音楽を聞きながら
私はただひたすらに走るのだ__。
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