3人が本棚に入れています
本棚に追加
大学生活
大学生活
4月は新しい生活が始まり、最初慣れるまで結構疲れた。
高校とは違い、大学のキャンパスの雰囲気がとても新鮮でいつもどこかに誰かがいて、高校の時のような、皆が同じ時間に縛られている感じがなく、自由な雰囲気が最初は戸惑ったけど、それはそれでとても気持ち良い。
皆が大人に見え……最初の印象=大人な純を思い出す。純も大学で同じように感じているんだろうか。
大学生なら、授業の他にサークルにバイトみたいなのが頭にあって、どうしようか2人で相談した結果、バイトは大学に慣れてからGW明けにと言ったら、純が一緒に働けるバイトじゃなきゃあイヤって、そういうのを探すことに、サークルは色々ありすぎて・・・・・・じっくり考えよう、と2人で決め、お互いの授業カリキュラムに合わせ、待ち合わせて、一緒に帰る。
いつものように純の部屋、いつもの純がいて、純が恋人で一生一緒にいようと約束した人、
この幸福感・・・・・・。
あっと言う間に4月も下旬に、もうGW、俺は結局普通のサークルには入らず、商学研究会というかたいところに入った。
純はそれを聞いて喜んでる「うん、かっちゃんはそういうところが向いてるよ」
「でも、やっぱり、普通の大学生のようなインカレサークルに入りたかったなって思うんだよ」
「ダメ、かっちゃんはもてるから」
「またそれー、もてるのは純だよ」
「ううん、前にも言ったでしょ、かっちゃんのモテ方は、そういう所では危険なの、同じサークルの友達として親しくなって、一緒に飲みに行ったりして・・・・・・合宿・・・・・・イヤ」
純が1人で想像して1人で落ち込んで・・・・・・ほんと俺の前だとちょっとヤンデレな女の子。
「だから、入ってないよ」そう言って抱きしめ「うん」そう言ってキス。
「そうだね、インカレなら、純も一緒にと思ったけど、うちの大学のそういうところの先輩たちって、積極的としつこいの区別がつかない勘違い野郎が多いって聞くから、純が危ないもね」
「うん、そうよ」
そんなバカップルを飽きないでやってる。
「純は何かに入ったの?」
「うーん、どこにもはいらなかった」
「えっ?どこか入った方がいいんじゃない?」
「うん、そう思ったんだけど、校門の外でね 声かけられちゃって・・・・・・」
「何、それ」
「うん、なんかねモデル事務所で仕事しないかって」
「・・・・・・そっか・・・・・・」
「かっちゃんがイヤならしないよ」
「いや、そうじゃなくて、どんな事務所?」純がバッグから名刺を取り出して見せた
・・・・・・俺でも知ってる大手の事務所で、女優さんもたくさんいるところ。
「ここ、俺でも知ってる」
「うん、私も」
純なら、こういう事があるだろうとは思っていたけど、こんなに早く、それもこんな大手のちゃんとしたところから誘われるとは・・・・・・。
「最初断ったんだけど、名刺渡されて、親と相談してほしいって、だから、婚約者と相談しますって言って、帰ってきたの」
「だから、今日、最初にかっちゃんに相談しようと、思ってたの」
「そっか・・・・・・どうしようかね」
「うん」
「面白そうだし、純ならそういう事あるだろうって思ってたし、バイトにもなるしね」
「うん、でもかっちゃんと一緒にいる時間が減るのはイヤだから、断ろうかなって・・・・・・」
「お義母さんに相談してみようよ、今日何時ころ帰ってくるかわかる?」
「聞いてみる」そう言ってRINEを入力していると「何か用事?」と返って来たらしく
俺が、簡単に説明したら? と言って 純が簡単にRINE。
「高谷君は?」とRINEが着て、それを見て
「俺も、今日はお義母さんと話をしたいから、待つよ」
「うん」その旨RINEし、お義父さんを残して先に帰ってくるとのRINE。
俺は、純が晩御飯を作るのを手伝い、一緒に待つ。
2人同時に「武村にも」「いっちゃんにも」・・・・・・「フフフ」「ハハハ」
さっそく純が武村にRINE「高谷は今どこ?」「私の部屋」
「そっか」「うん」
「高谷はなんて?」「おもしろそう、って」
「ふーん、高谷がいいっていうならいいんじゃね」
「うん」「じゃあな、あとで教えてくれ」
「だって」と言って俺を見る。
「武村らしいね」「うん」
最初のコメントを投稿しよう!