大学生活

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婚約解消  SIDE 純 それから半月ほどたってかっちゃんからRINEで「お義母さんに会って話がしたい」って。 「何?どうしたの?」 「うん、できれば純も一緒に」 「ねえ、何なの?」 「会えばわかる」 「わかった」 ちょうど今度の日曜は仕事がないから、お義母さんにその事を伝え、かっちゃんと日曜に会うことになった。 日曜日、オートバイの音がしたので かっちゃんを迎えに 「かっちゃん、久しぶり、元気?」 「うん、久しぶり」この前会った時よりは元気そう 「研究会の方は一段落したの?」 「うん」 「そっか」 「お義母さん、いる?」「うんいるよ」 「じゃあ、行こうか」 「うん」 リビングに入るとお義母さんだけじゃなく恵もいた。 「あら、高谷君、久しぶり」 「はい、お久しぶりです」 「今日は、何かお話があるのかしら」 「はい」 「そう、何かしら?」 お母さんがそういうと、かっちゃんは 「すみません、純さんとの婚約の解消についてお願いにきました」 えーーっ 何? どうして? 「何があったの?」 かっちゃんは真直ぐお母さんの方を向いて 「はい、純さんには僕じゃなく、もっとふさわしい人が現れたみたいです。 僕が婚約者として縛る事は純さんの幸せを踏みにじる事になると思いまして、 お義母さんが今まで思われていた事が正しいとやっと今わかりました。 僕たちはまだ若かったんです。本当にすみませんでした」 「かっちゃん、ちょっと待って、私そんな事聞いてない、なんで? どうして?」 私はかっちゃんの突然の婚約解消にびっくりして、頭の中が真っ白に。 「純、高谷君の言う事は本当?」 「えーっ、そんな事ない、かっちゃんが婚約者だよ」 「お義母さん、純さんは、まだ自分でも気が付いていないだけだと思います。 僕は単に婚約者に過ぎなかったんです。 純さんは他に気になる人がいて、もう何度もデートしたりしているんですがまだ本人にその自覚がないようです。」 俺がそう言うと、恵ちゃんが 「お母さん、高谷さんの言ってることは本当かもしれない」 かっちゃんが私に向って 「純、のぼるさんだっけ? いつも一緒だよね、のぼるさんといると楽しいでしょ  いろんな所に連れて行ってくれるんでしょ、のぼるさんとデートして話をして楽しいんだよね」 「うん、のぼるさんといると楽しいよ、でも仕事だよデートじゃないし、婚約者はかっちゃんだよ」 「それ仕事じゃなくてデートっていうんじゃない? 純、ここ2ヶ月くらい、俺と会わなくても平気だったんじゃない? のぼるさんといろんなところに一緒に出掛けて、2人でいろんな話をして楽しかったんでしょ? 俺が純の仕事場に行ったとき、2人は話に夢中で俺が来たことに気づいていなかったよね、俺30分くらい待っていたんだけど、純は気付かなかったよね。 カフェに行っても昇さんの事しか話していないのは自分でも気づいていた?  それくらいのぼるさんに夢中なんだよ、わかった?」 「・・・・・・違う・・・・・・」 「お義母さん、そういう事です。本当にすみませんでした」 「高谷君、あなたの言う事はわかったわ、恵もそう見てるみたいだし、そうね、純の気持ちがはっきりするまでは何とも言えないけど、婚約解消の件、了解したわ」 「お義母さん、純さん、本当に申し訳ございませんでした」 そう言って、私の指輪を持って、暗い顔をしたかっちゃんはオートバイに乗って帰った。 かっちゃんが帰った後リビングに戻ると、恵が、 「お姉ちゃん、この前言った事、高谷さんに言った?」 「うん、あの後、RINEしたけどいつもどおりだったよ」 「いつもどおり、って 私の話聞いてた?」 「うん」 「高谷さんは気づいていたみたいね、お姉ちゃんがのぼるさんとデートしてる事、 夜おそくまで2人で一緒にいて、家まで送ってもらってるものね」 「でも、仕事で・・・・・・」 「いろんな所に連れて行ってもらっているのが仕事?仕事が終わってからでしょ、 それに夜遅くなって送ってもらって、それって仕事じゃなくてデートって言うんじゃない! もし高谷さんが他の女の人と仕事だからって言って、2人でカフェ行ったり、いろんな所に言ったり、夜にバイクに乗せて家まで送って行ったりしても平気? お姉ちゃんの前で他の女の人と話に夢中でお姉ちゃんの事気づかないって、2人で話す内容が他の女の人の話ばっかりって、その人いると楽しいって言われても平気? それってお姉ちゃんの前で“その女の子の方が気になってる”って言ってるようなものじゃないの?  高谷さんかわいそう、そんなひどい事されて・・・・・・」 「・・・・・・そんな・・・・・・」 「ねえ、この2ヶ月近く、高谷さんに会いたいって思った?」 「・・・・・・当たり前じゃない」 「婚約解消されてもお姉ちゃんは悲しくないの?」 「・・・・・・」頭が追いつかない 「お姉ちゃん最低だと思う、高谷さんにちゃんと謝った方が良いと思うよ」 「そうね、純ももう大学生なんだから、自分のやった事は自分で責任をもって、自分ではっきりさせないとね」 なんでこうなったの? 私は自分の部屋に戻って、恵やお母さんに言われた事を考える・・・・・・ かっちゃんが他の女子とカフェ行ったり、食事したり・・・・・・その子の家まで行ったり・・・・・・? かっちゃんが他の女の人といるのが楽しいって? ・・・・・・そんなのイヤ・・・・・・ 私は、かっちゃんにいろんなお話や、色々なお店を一緒に回りたいから、それに仕事が終わってから、だから・・・・・ えっ? 私なにやってたんだろ、どうしよう、かっちゃんにあやまらなきゃ・・・・ えっ?繋がらない・・拒否? ブロックしてるの?どうしよう・・・・
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