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純との話し合い
「話があるの」
「‥‥‥わかった」
長澤さんと西尾さんに向って「ゴメンちょっと用事ができちゃった、明日は俺休みだからあさって部室に行く」
「うん、じゃあね」2人とも驚いた顔をして、とりあえずその場でわかれ
「どこかに入る?」回りの人が不思議そうな興味深かい目で見ているから
「うん」
目立ちたくないから、ちょっと遠いけど、ロイヤルホテルのロビーのカフェに、俺が黙々と歩くとその後ろをついてくる一言も話さず。
カフェについて
「話って?」
「うん」
「あのね、あれからかっちゃんに言われた通り、のぼるさんに全部話したの、そうしたら私達は商品だから手をつけちゃいけないんだけど、付き合おうかって言っていきたから、付き合うことにしたの」
幸せな2人の報告?かんべんしてほしい。
「そう、つきあってるの、よかったじゃない」
「ううん、違う」
「つきあう事になったんでしょ? おめでとう、じゃあ 」俺は席を離れようとすると
「ちょっと待って、お願い、聞いて」
しょうがないからまた座りなおす、
「一緒にいて楽しいけど、やっぱり違った、楽しいだけ、やっぱりかっちゃんが好き
かっちゃんと一緒にいた時が一番楽しかった、一緒にいるだけでうれしかった
かっちゃんと一緒に行った旅行とか思い出しちゃって・・・・・・のぼるさんは違うの」
「『やっぱり』って・・・・・・そっか、俺は純にとって、“やっぱり” なんだね」
「ねえ、かっちゃん」何か言おうとしたが遮って
「あのね、まだ1ヶ月じゃない、これからだと思うよ、俺の時とおんなじにはいかないよ、じっくり付き合ってみなよ」
「違うよ、かっちゃんじゃなきゃ、ダメなんだよ」
「・・・・・・」
「かっちゃん」
「そう言われても、俺達もう別れたし、今はのぼるさんと付き合ってるんだろ?
どうしようもないんじゃない」
ちょっと沈黙が続き、純が俺の顔を見て
「かっちゃんって今、付き合ってる人いる?」
「あのね、別れてまだ1ヶ月もたってないのにそんなにホイホイ彼女ができるわけないよ」
「うん、じゃあ、私じゃだめ?」
「はあ? 純は今のぼるさんとつきあってるんだよ、俺、2股とか浮気とか大っ嫌いだから
そんなの絶対許せないから、無理だよ」
「そんな・・・・・・」
「それが普通だと思うけど」
「二股じゃないよ、浮気してないよ・・・・・・」
「何言ってるの? そんな事を話に来たの? のぼるさんは知ってる?」
「ううん、のぼるさんは知らない」
「はあ? 純が今つきあってるのは、のぼるさんだよ。
それって完全に浮気、二股じゃない、頼むよ、俺の中の純はそういう事しない。
清廉潔白な純なんだよ、その思い出を壊さないでほしい、今日はこのまま帰ってくれない」
「・・・・・・うん・・・・・・」
「じゃあ」そう言って 俺は1,000円札を置いて先にさっさと出て行った。
すごく気持ち悪かった、あの純が大好きだった。そういう事がきらいで絶対そういう事はしない人だと思っていた。
彼氏がいるのに俺と付き合うってなんだそれ。
恵ちゃんにこの事を伝え、純にはもう俺目的で大学には来ないでほしいと伝えてもらった。
恵ちゃんはひたすら俺にあやまっていたけど・・・・・・・苦しい、気持ち悪い、そして悲しい。
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