大学生活

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GW明け 純が都合の良い日時を連絡すると、先方から連絡があり、 指定された場所に、原宿(青山)は久しぶりだったので、HPアクセスマップを頼りに、純はしっかりこのあたりのカフェを調べていて、終わったら2人で行こうねって、 そのモデル事務所・・・実際はちゃんとした会社の受付に、事前の連絡にあった内線番号で、最初に純に声をかけてきた 田中さんが直接でたらしく、そこで待ってると、田中さんが出てきて、2人であいさつ、名札をもらって首からさげ、後ろをついて行く、エレベーターで別のフロアにカフェみたい内装の広々としたスペースに通され座っていると、父親より少し若い?くらいの男性が入ってきた。 最初は俺を見て? という顔をしてたが 純が 婚約者です と紹介してくれ、俺は 「高谷 克己と言います、よろしく願いします」 そう、俺は純の婚約者として同席(まだ正式に両親には認められていないけど、お義母さんから『高谷君と相談して決めなさいって』言ってくれたから)。 2人から名刺をもらうと、大竹真、行役シニアマネージュアー。 田中里美、スカウト部、マネージャー  純のモデルの仕事、というのはバイトではなく本職としての仕事の話だった。 女子大生がモデルをしているのではなく、このモデルは仕事をしながら女子大に通っている。  という考え方、つまり純を本気でこの世界に入れようと思っている。 話を聞いていると、純の事は高校生のころから知っていたらしい。 高校生にしては大人びてたから、高校生でデビューより卒業してから、と考えていたとか。 純は高校で一番の美女、と思っていたけれど、どうやら、この地域で一番、23区でも指折りだった。  そんな頃から純を見ていたなんて知らなかった。ちょっと怖い。 そう思っていたら、地方ではよくあるみたいで、そうしてスカウトした人の名前を聞くと、確かに有名な女優さんばかり。 その地域でかわいい、美人の噂の女の子を見に行って、様子を見て、場合によって、東京に来れそうな年齢になってから声をかけてスカウトするんだそうで、だから純のことも普通だから大丈夫 って。知らない世界だからそういうものなのかと。 こういう時の純は『あの村井さん』だから、何もなければ傍観者として横に座っているだけ。 純は、本業は大学生なので、大学を優先、モデルの仕事はアルバイトに近い位置付け、 また 婚約者がいるから、婚約者との関係が最優先。と先方に話をした。 最初は、静かにでも結構強引にプロになる事を進めていたが、『あの村井さん』はこの人達に対しても動じなかった。 最初はグラビアに、そしてドラマのわき役に、ちょっと名前が売れ出したら、現役難関大学生女優でクイズ番組に、そしてテレビに慣れてきたらバラエティのゲストに・・とか色々考えていたようだけど。 とにかく 純の希望どおりでなければ、この話はナシという姿勢に折れたようで、そのお方向で1度先方で方針を練り直し、また改めてお話したいとの事で、今回は終わった。 帰りに、純は事前に調べていたイタリアンのお店に、一緒に行ってランチ。 純は2人でデート 大喜び。 そうだよな~、ちょっとかわいい・綺麗な女子大生がファッション雑誌のモデル・・のレベルじゃないんだよね~、本格的か~。 笑顔の純を見ていると、俺はなんだか純が遠くに行ってしまうような感覚になって・・・・純は俺の顔を見て俺が何を考えているのかだいたいわかるから、 「かっちゃん?」 「何?」 「何考えてるの?」 「うん・・・・・・」 「何か変な事考えてるよ」 「えっ、そんな事ないよ」 「あのね、かっちゃんが何考えてるか、わかるんだよ」 「そっか・・・・・・なんか純がね・・・・・・」 「あのね、私は、かっちゃんが最優先なの、かっちゃんが一緒にいない世界はありえなの」 「うん、ありがと」 俺は純の婚約者として原則仕事に同伴するので一緒に現場に立ち会う。 大学優先で急な仕事はうけない。 バラエティやドラマなどはなし。 これらが守られない場合は一方的に契約解除もOK。 といった内容で契約書がかわされた。 さっそく仕事が入った。女性向けファッション雑誌の撮影、立ち会った俺も初めての経験でとても新鮮だった。 純が、次々に洋服を換えて写真を撮る。見るたびに純が綺麗で・・・・純ばかり見ていた。 撮影が終わると、さすがに純も疲れているようで、そのまま家に帰り、純の部屋まで一緒にはいったが、キスだけでさようなら、 それから週に1回くらいの割合で、雑誌など色々な撮影の仕事があった。 こんなペースで仕事があるのか、聞いたところ、純はとても有望で、本来はもっと忙しいけれど最初の契約のとおりなので調整しているとのこと。 大学の授業を優先するから、当然と言えば当然。
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