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最後の夏休みに4日間、また皆で沖縄、石垣島、竹富島旅行・・・7人で
最初、洋子さんは自分の旅費は自分で出すと言っていたが、武村がそんな事はダメだって、で、1人部屋だったけど、いつの間に中野さんと佐々木さんと話し合って、ファミリー向けの広い部屋に変更しそこに3人で。
俺が今回の乗っ取り計画について田代さんと中野さんにも話すと、
「武村君、実行してるんだ、すごいね」
「村井さんも高谷君もえらいね!」と
「私達、もう別の会社に内定もらったから、倫理上武村君の会社には行けないけど、私達も手伝えることがあったら言ってね」って
「何々、何、それ」・・・って洋子さん。
洋子さんにとって、聞く事が全部驚きの連続だったみたいで、でもすごく感心していた。
ほんと、友達って良いな~。
洋子さんのあの性格、いつの間にか佐々木さんと中野さんとも親しくなって、恵ちゃんに結構付き纏っていたので、武村に何度も引き離され、
「竹下、お前、恵から離れろ」
「あら、いいじゃない、武村君はいつだって一緒なんでしょ、私は恵ちゃんとお話したいの」
「お前だって、東京に帰ってから話せばよいだろ」
「東京は東京、ここはここ、だって、武村君の婚約者で、純ちゃんの妹さんでしょ? 隣に座って詳しく聞こうとすると武村君が、すぐ邪魔するじゃない、だから、ねっ」
「え~」
「ねえ、武村君、そんなにイチャイチャしたいの~?」
「うっせ」
「お食事の時だけだから、夜はちゃんと2人っきりにさせてあげるから、ねっ」
「ったく」
「フフフ」
武村も洋子さんにはかなわない。
そう、あのクリスマスイブ竹下さんが振られて3人で遊んでから、竹下さんは俺をかっちゃんと呼ぶようになり、俺や純が竹下さんと呼ぶのを嫌がって、下の名前で呼ぶようになった
洋子とか洋子ちゃんっていうのはちょっと・・・と言って、なんとか『洋子さん』で落ち着いた、
「同学年タメなのに『さん付け?』」
だってそれだけの風格があるんだから、
「何その風格って、私1人だけ年寄りみたいでイヤだわ~」
すみません。
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