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「ああ聞きそびれましたね。貴方の名前をお聞きしてもよいですか?」
「自分の名前名乗らないで、他人から聞き出すなんて常識がなってないんじゃねーの?」
優しく俺に語りかけてくるこいつが癪で、突っぱねた話し方になってしまうが、こいつは一瞬キョトンとして、すぐに笑顔に戻る。
「ふふっ、貴方友達居ないでしょ?」
「はぁ?!別にてめえに関係ねーだろうが。さっさと消えろ!」
図星をつかれ動揺する俺を、まるで面白がるように笑顔で話を続ける。
「僕はここの住人の薬袋 天音(みない そら)です。
僕も“友達は”居ないので、友達になってくれませんか?」
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