第二話 『幼馴染と仕方なく!』

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第二話 『幼馴染と仕方なく!』

ーー次の日ーー キンコンカンコーンキンコンカンコーン🔔 「メン〜?そろそろ決まった〜?」そうミルが話しかけてくる。そう、私は今、期末テストを誰に教わるかで悩んでいるのだ。「全然…。私、あなた達以外仲いい人いないし…」「親…とか?」「は!?無理無理!!」「う〜ん…」「ミルかここかあめちゃんのどこかに入れてもらえないかな〜?」と言うと「私はちょっと…」「私もな…」「私も…すみません…」という予想通りの返答。「だよね〜〜〜」「じゃあ、どうするの?」「やっぱ、照…じゃない?」「うんうん。そのぐらいだよね〜!」「だから!あいつには絶対教わりたくない!」 ーーその日の休み時間ーー 「メンなんかもう知らない!」「こっちこそよ!!」(こことまた喧嘩しちゃった…。期末テストの事もあるし…どうしよ!)そう思いながらトボトボと歩いていると…『バン!』と誰かにぶつかった。(うわっ!誰?一応、謝っとくか。)「あの…ごめんなさい!」と謝ると「あぁ。ん?メン?」と声がした。「そ、そうだけど。」と言って上を向くとそこには照がいた。照は「喧嘩?」と問いかけてきたので「うん。」と答える。「お前、昔から喧嘩すると俺が謝るまで続けるもんなw」「は?あんたにもう用ないから。じゃ」(はぁ。なんだ、あいつかよ…。マジ無理。) ーーその日の放課後ーー (はぁ。掃除当番めんどくさ…。ていうか、真面目に期末テストの勉強、誰に教えてもらおう…。てか、もうこんな時間か…。そろそろ帰ろ。)タッタッタ👣(あ、照いるし…なんなの…。もういいや。通り越して行こ。)そう思い、通り越そうとすると「あ、メン。」と話しかけられた。「はぁ。(無視無視!)」「お前さ、友達と仲直りしろよ。」「はいはい。じゃ」そう言ってわかれようとしたその時「あの…さ、期末テストの勉強教えてあげてもいいけど。」と予想外の言葉がきた。「は?」「困ってただろ?だから…!」私はこんな機会はないと思い「じゃ、あんたがどんぐらい頭がいいかってのを証明してもらおうかな〜」と返す。「じゃあさ、今日俺ん家来る?」「じゃ、あんたの部屋がどのぐらい汚いか見せてもらおうかな〜」「ふっw」「何笑ってんの?」「いや、変わってないな〜って思って。」「は?まあ、今日あんたの家行くからじゃあ。」「じゃ👋」 ーー帰り道ーー (まじかよ…。急に話しかけられたから、テンパってOKしちゃった…。今日、照の家行くんだよね?はぁ。どうしよう…。急に緊張してきた…。早く帰ろ。)  ーー照の家ーー (はぁ。インターホン押すの何年ぶり?謎の緊張感…。ふぅ。)ピンポーン🔔「あ、あの…。やほ。」私は緊張気味に言う。「うん。やほ。適当にあがって?」「あ、うん」(ふぅ。あがるのは…小学生ぶりだよね?)タッタッタ👣 ガチャ🚪 (うわっ。男子高校生の部屋って感じだわ〜。)「何、見てんの?」「え!?は、早く勉強しよ!!」「うん。ここ、座って。」「あ、うん。ありがと。」「はい。じゃあ、勉強するよ!」「うん…!」 ーー勉強中ーー 「……」(気まず…)「あ、あのさ…これ、どういう事?」「えーっと。これは、こうでこうで〜」「あ、うん。あり…がと。」ドキドキ💓(なにこの気持ち…。)「手、止まってるぞ」「え!?考えてるだけだから!」「そう。」ドキドキ💓(はぁ。今日の照、めっちゃクソ優しい…だからなのか?このドキドキってなによ!)そこからも勉強を続けた。「えーっと。これはさっきの公式でやるから…こうで〜。もう出来るか?」「うん。ありがと…!もう、こんな時間だし帰るね!明日も学校あるし!」「そうだな。じゃあ、途中まで送ってくよ。」「家近いし、いいよ。」「危ないから送ってく。」「あっそ。」タッタッタ👣「お邪魔しました〜」(ふぅ。全然集中できなかった!特に後半!家で復習しとこ…)タッタッタ👣「じゃ、今日はありがと。」「うん。明日も…やる?」「…うん…。」「そう。じゃあね。」「うん。じゃあね…!」そう言って、照とわかれた。
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