幼馴染の方程式

第一話『幼馴染なんか大嫌い！！』

私は『猫羽メン』。実は最近、私の周りの人がどんどん彼氏を作っている。まぁ、簡単に言うと彼氏がほしい！でも、こことかと違って男子とは仲良くないし…。話せるとするならば…『畠山照』。そう、私の幼馴染だ。照は、頭も良くて運動もできて…モテ男ってやつだ。そんなある日…
キンコンカンコーンキンコンカンコーン🔔
「はぁ。」私はため息をつく。「どうしたの？ため息ついて。」「だってさ〜、みんな彼氏ができていいな〜って。」「確かにね〜。2年生になってから急にみんな彼氏でき始めたよね。」「うんうん」「まぁ、そのうち二人もできるよ〜！」「そうかな〜？」そんな話をしていると、歓声が聞こえてきた。「キャー！！」「かっこいい〜！」「照くんよ！」
「あ、照くんだ。」「本当に人気だよね〜」「そうそう！この学校のイケメン中のイケメン！みたいな。」「クールキャラで有名ですよね！！」ここたちはそんなことを言っている。でも、私は「はあ？あいつのどこがいいの？」と言う。「あ、そっか。メンって照と幼馴染なんだっけ？」「そうそう。あいつはクソだよ。」「イケメン幼馴染がいていいな〜」「どこがよ。クソ中のクソよ。」　まぁ、見ての通り私はあいつが大嫌い！昔はバカで運動音痴だったのに、高校になって久しぶりに見たら、あんなモテ男になって…気に食わない。
「まぁまぁ。」「何が、まぁまぁよ。こっちはこっちで話してよ！！」「あ、うん。」
ーー次の日ーー
キンコンカンコーンキンコンカンコーン🔔
「はぁ。」私はまたもやため息をつく。「どうしたの。今日もため息ついて。」「また、彼氏問題？」「そんなんじゃないって…。」「じゃあ、何？」「あなた達は知らないの！？期末テストってものを！！」「期末テスト…あ！！もうすぐじゃん！」「そうよ！もう気づけば11月よ！！だからやばいな〜って思って…」「分かるよそれ！」そうあいが言う。「あい…ってお前は私よりバカでしょ！」「まぁ、そうだけど〜…私達には親友がいるでしょ？」そうあいが言う。するとミルが「あ、私はよしきくんと勉強を…」と。あめも「私も樹くんと勉強をするので…」と。「え〜〜！！じゃあ、どうするの！？あ、まだここがいる！」「そうだよね！ここは、彼氏と学年違うし！」と少しの希望を抱く私達だが「あ〜、申し訳ないんだけど…司くんに勉強教えないと〜…」とあっさり断られてしまった。「え…！？私達はどうすればいいのよ〜〜！」「そうだよ〜〜！」「二人でやればいいじゃん？」とあいが言うが「あなたは馬鹿なの！？私達二人で出来るとでも思ってるの！？」と私は返す。「そ、それは…」「あい…どうする？」と私が問いかけると「う〜ん…私は、はとこに教えてもらおうかな〜…」とあいは答える。「はとこ！？」「うん。もうすぐで、私の家に来るのよ。」「そっか…。じゃなくて！私はどうすればいいの！」「・・・」すると沈黙になった。そして、ここが「照…とか？」と言う。「は！？バカなんじゃないの！？あんなクソに教わりたくないわ！！」「でも〜頭いいし〜」「あいつ…昔はバカだったのに！！」「まぁまぁ。少し、考えておきなよ。」「考えておくけど…あいつに教わるとか死んでも嫌！！」