演汁

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体に良さそうな緑色の液体に恐る恐る手を伸ばす。 ───本当にこれが『演汁(えんじる)』なの・・・? 壁にかかった時計がボーンボーンと鳴る。もうすぐ船が出る時間だ。今日私は生まれ育ったこの島を出て、全く愛していない男と結婚する。 ───もうどうなってもいい。 私はグラスの中の液体を全て飲み干した。
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