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「長のところに案内しろ。」
やりとりを後ろで黙って聞いていた私の父に男が告げる。
「はい。」
父は硬い表情で頷いた。
「お父さん!?どういうこと!?」
父に詰め寄るが目を逸らされ後ろを向かれてしまう。
「大人の話だからお前は帰れ。物資はお父さんが後で運ぶ。」
「私だってもう18だから大人だよ!?お父さん何か知ってたの!?」
父は私の問いには答えず男の為にバンのドアを開けた。車が走り去るのを私は呆然と見送った。
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