演汁

7/28
前へ
/28ページ
次へ
「島の為だ。」 「島の為?」 「お前が結婚を了承しないと、隣の島からうちの島への送水と送電を止めると言われた。内地からの物資も隣の島で止めると。」 「そんなの恐喝じゃない!警察に・・・。」 「実質あの人の家がこの辺の島の法律みたいなものだ。逆らうことは出来ない。それは警察も同じだ。警察は隣の島にしかないしな。」 「今日初めて会った名前も知らない人と結婚するなんておかしいよ!お母さんだって絶対おかしいって言うよ!」 『お母さん』その言葉を聞いた父は血相を変え私を平手打ちした。手に持っていた花が床に落ちる。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加