2人が本棚に入れています
本棚に追加
「ディートヘルム様、アーデルハイドを抱いてください」
「抱いてください」とはそういう意味か。だが何故、そんなものが美雨のうちにあるんだ。
私の困惑を知ってか知らずか、美雨はじっと見つめている。
「これは何だ?」
「見ての通りですわ」
それは、見ればわかる。わからないのは、何に使うのかだ。
「えーと、私がこれを付けて美雨を抱け、と?」
「いいえ、私はアーデルハイドです」
美雨は真剣な眼差しで私を見据えた。美雨は完全になりきっていた。
アーデルハイドはディートヘルムに向かって「抱いてくれ」なんて言うだろうか、そもそも没落令嬢は全年齢対象だ。そんな台詞を言うこと自体、想定外のことだった。
「どうしたんですの?早くしてくださいまし」
美雨は急かす。私は逆らいがたいものを感じた。というのも、私は興奮を覚えたからだ。
「衣装、脱いだ方がいいよね…」
私はすっかり乗り気になっていた。
「いいえ、その上におつけください」
「でも、衣装が…」
「構いませんわ」
美雨はにっこりとした。この笑顔には抗えない。私は言われた通り、衣装の上にペニバンをつけた。
最初のコメントを投稿しよう!