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父親は救急車に乗せられ、母親と一緒に受け入れてくれた大学病院に運ばれた。
涼は、母親にパートのおばちゃんと店の後片付けをして、家で待つように言われたが、父親が一体どうなってしまったのか、心配で落ち着かなかった。
おばちゃんが
「大丈夫! お父ちゃんは元気になって帰って来るよ」
涼は消え入りそうな声で
「おばちゃん! りょうちゃんが良い子にしてれば、神様がお父ちゃんを助けてくれるよね?」
「うん!そうだよ!神様はきっと助けてくれるよ」
暫くして、母親から電話で、お父ちゃんは今手術中で、まだいつ帰れるか分からないと、おばちゃんに告げ、
涼に
「涼、病院には前に来たことがあるから場所はわかるよね? 店はおばちゃんにお願いしてあるから、これから言う荷物を持って、1人でバスに乗って来られる?」
「うん! お母ちゃん! 場所は知ってるから大丈夫。1人で行けるよ」
「そう、じゃあ頼んだよ」
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