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立たされる
涼達は入学式を終え、桜の花びらがヒラヒラ舞う校舎での新しい学校生活にワクワクしていた。
ある日、4時限目の始まりに、後ろの席にいた文が、頭を突っついて涼にチョッカイを出してきた。
涼も、後ろを向いてデコピンして応戦し、笑い合っていた。
そこに、ボクチンも斜め後ろから消しゴム投げで加わり、クスクス笑っていたところ
「そこの3人! そんなに遊びたいのなら廊下に出て遊びなさい!」
担任の声が教室中に響いた。
びっくりして3人とも前を向いたが、
「廊下に出なさい! と言ったのが聞こえないんですか?」
荒らげた声とともに、教室の扉が ガラッ! と開き、担任の手が廊下を指していた。
涼は、何が起こったのか分からずも咄嗟に
「ごめんなさい」
と頭を下げ、ゆっくり廊下に出た。それを見た文とボクチンも、カックンと頭を下げ、涼の後に続いた。
それと同時に、ビシャッ! と教室の扉が閉まった。
3人は、何で怒られたのかビンとこずに、黙って立っていた。
そうかぁ? お喋りをしていたのが悪かったんだ・・・と、理解したのは立たされて暫くしてからだった。
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