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新1年生の早い授業時間も終わりを告げ、帰りのHRも終了し、生徒達が、立たされている涼達の前を通って続々帰って行く。
担任も教室から出てきたが、涼達に振り向きもせず、、何も言わず、前を通り過ぎていなくなった。
ボクチンが、
「僕達いつまでこうしているの?」
文も、
「帰りたい」
涼もどうしていいのか分からず、ただ3人はじっと担任が来るのを待っていた。
昼ご飯も食べられずに、何時間ここで立っていたのだろう?
廊下の窓から薄っすら紅く染まったすじ雲が見え始めた。
忘れられてる・・・
涼は、そう思った。
「帰ろうっ!」
涼は、2人に焼けっぱちのように言い放ち歩き出した。
2人も涼に続いた。
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