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浅香の霊媒師の人脈は広いが、ちょっと変わった人が多いのが難点である。
歌舞伎のような化粧をした霊媒師もいたし、踊れる霊媒師というのもコラボした。前回に関しては、占いの館にいるような水晶を持ち黒いベールを被ったおねえ系の霊媒師だったのだが、撮影終了後に”あなたには霊が取り憑いている。壺を買ったがいいわ”と何万もする壺を勧めてきた。
でも、まぁ、その異色な霊媒師達のお陰で登録者数は上がったんだが。
「いや~ん、今度こそはちゃんとした……」
これまでが酷すぎて、ちゃんとした霊媒師がどのレベルか分からない。
「まあいいや。それで、ゲストはどこにいるんだよ」
「トンネルの前よ。だから、今日はここからひとり検証して。上で落ち合いましょ」
「いつの間に…っていうか、情報何もなしで会えっていうのか」
「その方が面白いじゃない!」
結局押し切られる形で、浅香からビデオを渡された。
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