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『何の事だ?』
リビングのソファに、どかっと座る瑛人…。そして、ギロッと睨み、
「気付かなかったのか?莉子のこと。」
「何か、隠してるのは、分かってたけど?」
「莉子、内部進学しない…。」
「えっ?」
「中学受験した…。」
「今から、願書出せるかな?俺も…。」
「無理だっ!無理なんだよぉ…。」
そう言って、頭を抱える瑛人…。
「何処でも受かる自信あるよ?僕っ!」
「だからぁ~、理人でも、俺でも無理なのぉ~!どうすんだよぉ。」
そう言って、隣部屋に引きこもった瑛人…。
『意味が分かんないよ…。何なの?』
いつのまにか、リビングには、莉子の姿があった。
「莉子ちゃん、そろそろいいんじゃないかしら?教えてあげても…。推薦、通ったんだし。」
とママが言う。
「…………。うんっ!理人、あのね。内部進学やめたの。私、中学受験したの。で、受かっちゃったぁ~!」
とルンルンしている。(文字通り)
「良かったぁ~。凜と蘭も一緒に行くのぉ。」
「で、何処、受かったんだよ?」
ムスッとする俺…。
すると、おばあ様登場!
俺を見て、ニヤリと笑う……。
「フフッ…。私の母校よ~。すごいわよね~。良く頑張ったわぁ。試験まで。3人とも。“6年間”一緒ね。」
「嘘だろ?よりによって…?」
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