63人が本棚に入れています
本棚に追加
「昨日の新聞でも
健介ちゃん、
政府にモノ申してたなあ」
本日法事には欠席の健介は
その嘉健の息子で
憲法学者で鳴らしている。
まだ十三ほどで、あの戦争の全貌を
理解していた嘉健は
法科を卒業た後は弁護士となり、
戦後景気の片隅で
貧困に喘ぐ人々を
救うため奔走した。
「“召集令状”を
“死神葉書”なんて
嫌味言うたら
警察へ連れていかれる
時代やった…」
ネットで好き勝手が
書き込まれている昨今を
佐和子達は不思議な気持ちで
眺める今日此頃。
最初のコメントを投稿しよう!