レ6・5月11日投稿予定分。

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 翌日。 朝食もそこそこに挑戦状の試練に挑んだ第8分隊…通称ツヴァイゼ分隊の面々。 勝敗は直ぐに決した。 現役エインヘリャルであるマミル?=マミランディーナが最も得意としている得物 『ティロ・シュライフェ(最高のリボン)』 を駆使した戦術の前に、ツヴァイゼ分隊の過半数が為す術もそこそこに敗れてしまったのだ。 過半数が為す術もなくではなくそこそこにと表したのは、ツヴァイゼ分隊長が愛剣スチールレジストでティロ・シュライフェによる第1撃のバリィ(タイミングを合わせ相手の攻撃を弾いて若しくは受け流して無力化する技術)に成功し、カナカが反射的に展開した防御魔法でマヤチョウと自分を覆えた事で、どうにか反撃に移るべく体勢を立て直す足掛かりを確保出来たからである。 しかしそこは武人と督戦要員。 9対1で挑んだ結果が此では…と、潔く負けを認めざるをえなかったのだ。 ツヴァイゼ分隊長が反撃に転じようと愛剣スチールレジストの柄に力を込めたその時既に、エインヘリャル=マミランディーナはティロ・シュライフェリボン形態を素早く解す事で無数の鋼刃糸へと形態を変化させ、ツヴァイゼと督戦要員の2人を除く第8分隊1人1人の首に巻き付けていたとあっては…
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