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陸攻もカナカも見習いエインヘリャルですらないが故に、ヴァルハラの主人オーディーンの宮殿に足を踏み入れるのは今回が初めてとなる。
勇魂志願者たちが宛がわれたオンボロ兵舎とは正反対に、宮殿の外見は美麗であり尚且上品そして豪華絢爛であった。
門番ヘイムダルは既に勇魂マミランディーナから話を聞いているらしく
「お前たちは志願者だな?
少しそこで待っていろ」
…と2人に待つよう命じる。
其から少しして現れた西洋甲冑姿のエインヘリャルに、陸攻とカナカは敬礼しつつ口を開くのであった。
「あなたは!」
「先日は誠にありがとうございます」
「よう!
この前は御苦労さん。
マミルさんは強いだろ?」
2人に軽く右手を上げて応えながら先日稽古をつけてくれた現役エインヘリャル…勇魂ジョナサン=ビショップ。
そして言葉を続ける。
「ヘイムダル様」
「うむ、話はマミルから聞いているぞジョニー。
3人とも通ってよし」
「まあ、立ち話も何だから続きは中でやろうぜ」
勇魂ジョナサンはヘイムダルの了承を得た上で、2人を宮殿内部に案内するのであった。
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