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勇魂ジョナサンの案内で2人が通されたのは、宮殿の1階に設けられた応接室の1つであった。
華美でない程度に豪華な装いながらも落ち着いた雰囲気の部屋の中央には総水晶造りのテーブルが置かれ、其をスイテ37形1等展望客車から持ち込まれたようなソファー4脚が囲んでいる。
そしてその中の上座側にある1脚に腰掛け、嬉しそうに微笑しながら御茶を煎れている勇魂マミランディーナの姿が見られた。
「海軍大尉…」
「エインヘリャル志願者一式陸攻以下2名参りました!」
苦笑しつつ陸攻の言葉を遮りながらカナカ。
勇魂ジョナサンがつい吹き出す中、勇魂マミランディーナはまず3人に着席を促す。
やがて部屋に居合わせた者全員がソファーに腰掛けると、勇魂マミランディーナはうふっと微笑し口を開くのであった。
些か話は逸れるが、前述の微笑も手荒くマミさんそっくりであったりする。
「お疲れ様ジョニー。
一式陸攻大尉。
貴方の事はワルプ先生から伺っています。
お久しぶりカナカちゃん。
彼方の時間に換算すると3~400年ぶりくらいかしら?」
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